Perfume Closet についてのあれこれ。
【Perfume Closetは、完璧な計算で作られた楽園】
今回は、Perfume Closetについて。このプロジェクトがちょっとすごいことになっていくんじゃないか、とおもっているところまで書けたらな、と。
まず、なんで書くかですよね。
理由はただ一つ。Perfume Closetについてのインタビューをされて、それが放送されたから。
で、そのインタビューで喋ったことが結構Perfume本人も言ってたりしたので、じゃあ自分の思うところでも書いてみようかなって感じで。
何日か経ちましたがまだ浮かれてます。結論はまあここに書いてある通りです。
あと、来年2月のP.T.Aツアー(2/15幕張)に一人で参戦することが決まって、心細いからもし良かったらPTAの誰か仲良くなってね、的な意味合いもね、あるよね。うん。これは小文字で言うよね。
以下、公式HPより
「Perfume Closet」は、Perfumeの楽曲を通して皆さんと繋がれる洋服を創りたい
という発案のもとプロジェクトがスタートしました。
日々過ごしている日常の中で、洋服やアクセサリーを身に付けることが、
ときに自信を持って一歩を踏み出せたり、背中を押してくれるようなきっかけになる。
そんな力をもらえる洋服を皆さんと共有したい。
そういった"想い"が込められています。今回の「Perfume Closet」では、『Spring of Life』や『FLASH』の衣装から着想を得たブラウス等のレディースアイテムから、ユニセックスで着用出来るブルゾンやパーカー、パンツ等が並びます。
アイテムのラインナップや発売日、購入方法などの詳しい情報は追って発表いたします。
今後の展開に是非ご注目ください!
まず、このアパレルプロジェクトがファンに対してとても優しく、そしてこれまでのPerfumeの積み上げてきたものとこれからの可能性が溢れまくってるという面で、今のPerfumeが打ち出す最適解だったんじゃないかと思いました。
いまさら、Perfumeがだれもやっていないようなことに意欲的にチャレンジするグループであることは今更、説明は不要だろうと思います。(一応、こっちも見てくれれば嬉しきこと。)
Perfume×docomoの見せた「新しい地図」 - HIGH-SGHOOLhighsghool.hatenablog.com
このdocomoのプロジェクトでは「距離をなくせ」ってことで物理的空間的距離を0にしたけど、今回のPerfume Closetは外見においてのPerfumeとファンの距離を無くし、日常と非日常の境界を無くすことに成功するのではと思うのです。
[ありがとう、ユニセックス]
今回のPerfume ClosetはPerfumeとファンが主人公だと思うので、ファン層についてのお話。
そもそもPerfumeって、アイドルの要素で出発したと思うんです。アイドルの定義とかをいろいろ考えると難しいしやたらと厄介なんで省きますけど、でも「Perfumeって何者?」ってなった時、とりあえず「アイドル」って答えが多いと思うんですよ。これの是非はともかく。(俺はすごく良いことだと思ってます。)『ポリリズム』で世に出て、『love the world』『Dream Fighter』で一気に人気者になった。この頃って、肌感覚として、男性ファンの方が多かったと思うんです。でも、今、現在、年々、女性ファンの割合が高くなってるんですよ。従来は、アイドルとファンって対角線で結ばれてたと思うんです。男性アイドルには女性ファンが、女性アイドルには男性ファンが。みたいな。いわゆる「疑似恋愛」的な。でも、それが縦にも結べるようになってきてたんじゃないか、と。特に、女性アイドルと女性ファンの関係性において、「あんな風になりたい」という憧れの線で結ばれるようになったんじゃないか。その線を意識してるアイドルは男女両方から人気出るから強いよね。で、そのメインストリームにいる乃木坂46が今天下を取ってるのは当然っちゃ当然になるわけです。
で、その「なりたい」って気持ちを、女の子のファンたちは、まず衣装やダンスを模倣することで、近づこうと努力するわけですよね。まあ、もっともPerfumeの3人はデビューの頃から髪型(容姿)が変わってないから、憧れる対象としてブレがないところもまた真似しやすい要因かも。また、そこの流れをくみ取るのがPerfumeはずば抜けて上手いんだなと思います。LIVEのMCブロックの時に、楽曲の衣装をコスプレしてきているファンの子たちと積極的に絡みます。
「それは、つくってきてくれたん?」
「それって、どっかに売っとるん?」「正規じゃないもんねえ」
というあ~ちゃんの発言が、2017年の今つながったように思います。
そうした流れをくんで、まず、2015年に『Pick me up』のタイアップで伊勢丹と共同で「Perfumeダンスヒール」を生産しました。これが、後のPerfume Closetにつながってくるんですけど、メンバー監修のもとでの生産です。これが、メンバー監修って、ちゃんと自分たちの責任としてやるところが説得力を増します。
これも、凄く秀逸だったのが、Perfumeが歌って踊るときに履いてるヒールだから、たくさん動いても痛くならないという長所があり、ファン以外の人たちが手に取るきっかけになっていたところだと思います。これが、Perfumeとファッションの繋がりの契機だと思います。
で、ですよ。今回のPerfume Closet。男性として言わせてください。本当にありがとうございます。と。言っても、コスプレとかヒールとかって女性の特権なわけですよ。男性が踏み込めないエリア。LIVE会場でごくごくたまに男性でコスプレしてる人もいるんですけど、やっぱりできないじゃないですか。だから、このプロジェクトをユニセックスにしてくれて本当に良かった。プロジェクトに乗れる。本当にありがたい。
そして、ヒールの場合は日常的にも使うことが出来るんですけど、コスプレは圧倒的非日常だから、そのLIVEの時限りになってしまって、技術もいるし時間も予算もかかるからコストパフォーマンスがあまり良くない。
そもそも、PerfumeのLIVEグッズって、ちゃんとそういうところを考えてあって、普段から使えるようなデザインになっているものが多いんですよ。
結構LIVE Tシャツとかって、そのLIVEの時は着たけど、つぎのLIVEではまた新しいものを買ってそっちを着るじゃないですか。で、最後普段着れないからパジャマとかになってしまう、みたいな。そこを考えて普段使いに対応してるのはすごくファンに優しいと思うんです。でも、LIVEグッズだから、Perfumeの楽曲の世界観が現れているわけではない。
それだったら、ちゃんとお金をかけて、ブランドとして、日常から着てもらえるアパレルラインを作ってしまおうって発想、めちゃくちゃ優しいと思うんですよ。で、これ、またPerfumeファンにはこれがPerfumeの服って分かるし、そうでない人には普段着に見えるからちゃんとした、ファッションとして機能する。
あの、僕結構妄想癖があるんですけど、街中でPerfumeと偶然会った時に、ファンであることを示したいじゃないですか。有名人だから声かけたなんて思われたくないわけですよ。だって、ホンマにファンやもん・・・でも、考えてみてくださいよ。Perfumeと出くわす場所なんてきっとオシャレタウンじゃないですか。そんなところにLIVEグッズで出かけるって発想にはなかなかならないじゃないですか。それ考えたら、普段から使える服あったら、大チャンスですよ。もう、Perfume Goやるレベルで街に出たくなる。(ちょっと前に街中でたまたま阿部慎之助を見かけたんですよ。阿部のタオル、家にはあるんですよ。でも、その日持ってなかったんです。悔しかった、あの時は。)
で、ライブグッズはライブグッズで今度はお土産として、機能するので、需要を食い合うことはないと判断したんだと思います。この辺はキングコング西野がめちゃくちゃ詳しく喋ってるのでぜひ。キングコング 西野 公式ブログ - 『体験×おみやげ』の時代へ - Powered by LINE
この見える人には見える感覚、というか。Perfumeファンには「同志」を見つけるアイテムになり、ファンでない人には、ただのファッションとして機能する。これ、服が言語になってると思うんです。コミュニケーションツールに慣れてしまうというか。そう考えたらなおさらユニセックスで正解ですよね。で、なおかつこれ、結構未来的なんじゃないかと思うんです。そしてそして未来の話で言うと、ここにいずれライゾマティクスが絡んできますよね、きっと。
Perfume ClosetがNEWS ZEROで取り上げられて、その際の自分のインタビューがオンエアに乗ってそれをみた親から連絡がありました。
母親「どんな服買ったん?ロンTとパンツ? なにそれ、服から音出たりするん?」
「そんな服ありえへんやろ」って咄嗟に返してしまったんですけど、ちょっと待てよ・・・
チームPerfumeなら全然あり得るんじゃないのか???
それこそ、今Perfumeが取り組んでるARやらVRの分野なんか結構すぐにファッションとコラボできるんじゃないですかね?Tシャツをカメラでかざしたら新曲流れる的な。同じブランド同士がすれ違ったら何か起こる的な。それこそ、ZOZOがZOZO SUITを無料販売していますけど、あれも、ありえないと思われてたことを技術の力でやってますし、2020年に会場全員が何かしらの技術を纏った衣類を着ている可能性ぜんぜなりますよね。どうでもいいけど、ZOZOと2020似すぎてますよね。
そんなこと考え始めたら、このPerfume Closetこれからどんどん大きくなる未来しか見えないです。今回の第1弾、出発としては上々だと思います。そして、次に何が起きるのか楽しみです。個人的には、「NIGHT FLIGHT」「未来のミュージアム」はLIVE会場でコスプレしてる人が結構多くて、しかもかなりかわいい衣装なので、第2弾で是非是非やってほしいです。あと、「光る衣装」くらいからPerfumeの衣装への注目度は増したと思うし、それくらいわかりやすい代名詞の洋服ができたら、ファッション界も大きく変わってしまうような気がして、楽しみですね。
ちなみに今現在伊勢丹ではMAISON Perfumeを展開してて、Perfume Closetとか、伊勢丹とのコラボグッズもあるので、是非是非行ってみてくださいまし。
この二つ買いました。